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プロフィール
HN:
まこさん
年齢:
53
性別:
男性
誕生日:
1970/08/16
職業:
fromHEART代表
趣味:
居合道・フェレット
自己紹介:
こんにちは!
fromHEART代表
まこさんです。
ここでは、
ヒプノセラピスト・
ソーストレーナー・
心理カウンセラーのまこさんが、
日々の出来事や気づきについて書いていきます。どうぞよろしくお願いします。
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人は、言語を用いて自分自身を計ったり、コミュニケーションをとったりしますが、
その過程で、すぐに一般化をしたがる傾向があります。

例えば、「大事なテストのために勉強しなかったことは、愚かな行為だ。」と正しく判断した後に、
「だから、私は愚か者だ!」と、一般化してしまいます。

そして、さらに一般化を拡大して、
「私は愚かな行動をしたから愚か者で、ろくでなしで、価値のない人間で、幸せになれない。」
とさえ考えるかもしれません。

人はしばしば、自分や他者に対して、明らかに誤った一般化のしすぎをしています。

テストに合格することが目標であったのに、勉強をしなかったのは、確かに愚かな行為です。
でも、それは本人が勉強する事と引き換えに、合格という目標を犠牲にすることを選んだのです。


このような、本意に反した行動を取った事を「愚か」というのは正当です。
そうすることで、自分が今回したこと、次回はどのような行動をすればいいか、注意することができます。

テストの受け方が悪かったことだけに注目すれば、おそらく二度とその行動を繰り返さないようにするでしょう。
今回の行動に後悔し残念に思うことで、あなたの感情は健全で自助的なものになります。


では、「テストの受け方が愚かだったから、私は愚か者だ!」という言い方はどうでしょうか?

これは、明らかに不正解です。
なぜなら、「私は愚か者」という結論は、あなたがほとんどの場合、愚かな行動しかとらないことを意味するからです。

実際には、あなたはきっとほとんどの事を、賢明にあるいは正当に行なっているはずです。

ということは、あなたは誤った一般化をしていることになります。


人は、非常に多くのことを行なっており、そのどれか一つがすべてという事はありません。

人は、良い行動もすれば悪い行動もします。
そして、悪い行動をした時には、次回には違った行動を選択することで、改善することが出来る生き物なのです。

ひとつの行動の良し悪しによって、あなたが「悪い人間である」というレッテルが貼られることはありません。
ただ、行動の選択をする責任があるだけなのです。


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「モデリング」とは、観察学習という意味です。

私たちは、両親や家族・友人・先生や上司・メディア・文化などから、
知らず知らずのうちに影響を受け、多くのことを学んでいます。

そうして学んだものは、良いことばかりとは限りません。時には自滅的で絶対的な思い込みもあります。
私たちの自滅的で絶対的な要求のいくつかは、家族や友人を模倣した結果かもしれないのです。

人は思い込みやすく、信じ込みやすい存在です。
他の人を良くも悪くもモデリングしてしまいます。

そのような影響に気づくことができたら、本当にそれは自分にとって必要なものなのか、
反論してみて下さい。

そして、あなたが望むモデリング対象をみつけ観察してみて下さい。

それは、必ずしも身近な人である必要はありません。
有名人や歴史上の人物、時には空想の人物である場合もあるでしょう。

子供の頃は、モデリング対象を選ぶことは難しいかもしれません。
ですが、大人であればモデリングする対象は、自分で選ぶことが出来ます。

あなたが必要な考えは、あなた自身が選択できるのです。
損得分析とは、
ある行為に対して一方的な立場をとって、それに依存してしまうような有害な結果を招く代わりに、
その行為の良い側面と悪い側面の両方を考慮することです。


それが自滅的な行為だと「分かっていながら」その行為を続けてしまうような場合、
その行為の良い側面だけに着目し、有害な側面を無視していると考えられます。

そして「この行為を変えるのは難しすぎる!」「変えることなんて出来ない!」と思っているのです。


例えば、飲酒・喫煙・賭博などが「良くないこと」だと「分かっていて」、
それをやめようと何度も決意しながら、あいかわらず続けてしまうとします。

なぜこのような自滅的な行為をしてしまうかというと、
このような有害な行為を行なっている時は、目の前の充足感にだけ注目して、
その後に起きる害については考えることを避けているからです。

飲酒・喫煙・賭博の楽しみという良い側面にだけ集中して、
健康被害・周囲の人からいやがられる・依存症に伴う危険などの悪い側面については考えないようにしているのです。

このような場合は、損得分析を行なうことで、考え方のバランスを取ってみることです。


まずは、享楽的な行為を現実的な悪い側面と結びつけて考えます。

そして、ある程度時間をかけて、自分の行為に関連した明らかな害を書き出します。

悪い側面を書き出したら、毎日最低10分間は、その行為がもたらす有害な影響について考えます。
これらのコストについても考えてみましょう。

同時に、その行為をしないことのメリットについても考えてみます。

望ましくない行為をやめることの利点と、その行為を続ける事の苦しみとを、
時間をかけて書き出していきます。

出来上がった二つのリストについて積極的に考えてみて下さい。
できればこのリストの悪い面に関して苦しんだ人の実例を思い浮かべてみて下さい。
自分以外の人と話し合ってみるのも良い方法です。

自分の悪習を無視したり、否定したりするために、自分に何か言い聞かせているものはありませんか?
それを見つけることができたら、そこにある非合理的な考えに反論して下さい。


このようなステップを踏む事によって、
自滅的な行為に対する衝動を、自分自身でコントロールできるようになるでしょう。






催眠療法は、イメージの療法です。
人はイメージする事で、現実の感情や行動に変化をもたらすことが出来ます。

例えば、人前で話したり、スポーツしている場面をイメージトレーニングすると、
実際に練習した時と同じくらいの効果があがることは、よく知られています。

不安や心配に思っていること、例えば就職の面接で失敗してしまうのでは、と思っていたとしたら、
面接で上手く答えて、好意的な印象を与えた場面をイメージする事で、不安を軽減することができます。


このように、積極的に努力して良い結果を出そうとしたり、不安を取り除こうとしてイメージを使うのは、
とても効果的で良いことです。

ですが、その背後に否定的な感情があると、すぐに元に戻ってしまう場合があります。

イメージワークで表面的に変わることができたとしても、

「絶対に成功しなければいけない!そうでなければ最悪だ!」
「今、上手くいったとしても、もし後で失敗するようなことがあったらどうしよう?」

という考えがあれば、
イメージの力で一時的に気分が高揚したとしても、根本的な解決にはならないのです。

fromHEARTの催眠療法は、この根本的な考えに焦点をあてて、反論し受け入れられるようにしていく事を目的に誘導していますが、
セッションの時だけではなく、普段から否定的な考えに反論していく事が大切です。

成功や他者の承認で勝ち取ろうとする根本的欲求に反論し、それを捨てられるように努力して下さい。

そうすれば、セラピーの効果を何倍にも感じていただけるでしょう。









時にポジティブ思考とも呼ばれる自己声明は、何千年も前からつかわれてきました。

特に、自己暗示の提唱者であるエミール・クーエの「私はすべてのことにおいて日に日に向上している」
という声明文は有名です。

これらのポジティブ思考は、時によっては明らかに有効です。
自分のスローガンを作ることによって、社会的な成功を遂げたり、様々な病を克服した人はたくさんいます。


ですが過剰なポジティブ思考は、時にあなたの成長を阻害してしまいます。

あまりに楽観的で非現実的すぎる自己声明は、
かえって幻滅を招き、自助的な手段をあきらめさせてしまいます。

自己声明は、現実的で合理的なものであることが望ましいのです。


では、合理的な自己声明を作るためには、どうすればいいのでしょうか?

それには、自分の非合理的考えに反論し、効果的な新しい考えを考え出し、それらを基に対処的声明を作る必要があります。


あなたの期待に反して、自分の仕事が低く評価された場合を例にとって、考えてみましょう。


A(逆境):仕事で低い評価を受ける

B(非合理的考え):こんな評価を受けるなんて、自分はなんてダメな人間なんだ・・・
            最悪だ。私はなんて無能なんだろう・・・。

C(不健全な結果):不安と憂うつに陥る。

D(反論する):こういう評価を受けてはいけない理由はあるのか?
         これは本当に最悪なことなのか?
         どうしてこのことで、無能でダメな人間ということになるのか?

E(効果的な新しい考え):悪い評価は受けない方がいいけれど、受けてはいけない理由もない。
                仕事で成功したこともあるから、この1回の評価でダメ人間ということはない。
                今回は能力不足で、このような評価になってしまったけれど、
                能力は磨くことが出来る。最悪でも惨めでもない。


このような、効果的で新しい考えに到達することができれば、
次にそれを言い換えることで、様々な合理的な自己声明をつくることができます。

例えば、

1)仕事で悪い評価をうけることは望ましくないけれど、悪い評価を受けてはいけないということはない。

2)人生で悪い評価を受けるなどの不都合なことは起きるけど、どれも最悪ということはない。

3)ある期間、仕事が上手くいかなかったからといって、自分が無能な社員ということにはならない。

4)仕事が上手くできない人は悪い人なのではなく、自分が望むほどには出来ていないだけである。

5)悪い評価を受けることは望ましくないけれど、それに耐える事はできるし、
  自分の生活を楽しむこともできる。
  例えクビになったとしても、人生がひどく惨めになるということはない。

これらの自己声明は、非合理的な考えに対する反論から導かれています。
このような声明は、現実的で、論理的で、きっとあなたの役にたつでしょう。


自己声明を作った時に、注意していただきたいのは、
現実的ではあっても、新しい考えではない場合があるということです。

1)悪い評価を受けた時に、私はこの仕事に向いていないし、向上することもないと思ったけれど、
  今考えてみると、将来的にはきっと向上していく気がする。

2)上司は私に偏見があって悪い評価をしたと思っていたけれど、そうではなかったと思える。
  もしかしたら、自分が思っていたよりも本当に悪い出来だったかもしれない。
  自分を変えようと努力すれば、もっと良い仕事が出来るようになるだろう。

このような自己表明は、的確で役に立つかもしれませんが、
2つの自滅的考えが隠れています。

ひとつは、「将来的に上手くできるようになる」という考えの背後には、
「もしそれで向上しなかったら、私は間違いなく無能な人間だ。」という考えが残っています。

また、「上司が偏見をもっている」という考えは、上司があなたに対して偏見をもっていなくて、
実際に仕事が悪かったとしたら、本当に無能だと考える可能性があります。
もし、上司があなたに偏見を持っていたとしたら、ろくでもない上司だと結論することも考えられます。

このような対処法は、自己非難や他者非難という、あなたの根底にある考えを変えてはいません。

自滅的な考えに反論し、考えを変えていかなければ、一時的に気持ちが楽になる事はあっても、
次に同じような逆境があった時に、効果的に対処することができないのです。


楽観的で非現実的な声明は、時には効果的かもしれません。
ですが、同時に多くの害もあるということを認識して、
効果的で、論理的な自己声明をつくれるように、練習をしてみて下さい。


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