自己実現のための目標例・その３

＜自己意識の獲得＞

健全で動揺も少ないということは、
自分自身の感情が意識できて、その感情をもっていることを恥と感じないということです。

肯定的な感情と否定的な感情のいずれも認めますが、
否定的な感情の方は行動に影響させないようにすることです。

パニックや怒りの感情を自分で抑え、それらを低減するように最善を尽します。

「自分を知る」と同時に「自分をいかに知っていないか」に気づき、
自分が本当に望むことと望まないことを発見しようと、常に努力を続けることです。



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自己実現のための目標例・その２

＜社会的目的への貢献と倫理的信頼の獲得＞

自己実現を果たすためには、あなた自身の目標や価値観に対して献身的になるだけでなく、
自分を社会システムの一員として認めることが重要になります。

自己利益のみを純粋に追求することは、あなたの社会集団にとって有害になりうるし、
人類全体にとっても妨害になる可能性があります。

あなたが本当に望むことを追求することは良いことですが、
同時に他の人の模範となれるようにし、他の人と助け合い、
広く社会・人類に貢献できるようにしてください。



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自己実現のための目標例・その１

＜非同調性と独自性の確立＞

人には関係なく、自分の独自性を確立しようと努力することです。

ひらたく言えば、「本当の自分」になろうとすることです。

同時に、所属する社会集団の中で協調し、社会的にも上手くやることを目標として下さい。

「いずれか一方」というのではなく、「～もまた」という付加的な見解をもち、
個人的な利益だけでなく、社会的利益も考慮することです。

仕事・愛・結婚・セックス・趣味・レクリエーションなどで選択の自由を追求する一方で、
あなたが選ぶ方法が唯一正しいと主張しないことです。

自分の価値観を理解している人は、他の人にもそれぞれの価値観があることを知っているのです。



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自己実現のための目標例・序

私たちには、かけがえのない個人として、自己実現を目指す権利があります。

今日から数回に渡って、自己実現のための目標例を挙げたいと思います。

ぜひこれらの内のいくつかを目標として、達成できるように試みて下さい。

どれかひとつだけでもかまいませんし、複数の目標を決めても結構です。

これらの目標は、いずれもあなたの精神的健康を促進し、あなたが動揺しにくくなるようにして、
人生における楽しみと喜びを増やしてくれるでしょう。



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自己実現の限界について

自己実現に対して、批判的な考えを持つ方もいらっしゃいます。

自己実現の概念は、個人的で非社会的であるという考えです。

つまり、人間は社会的な生き物であり、もし主に「自己」の実現を追及したなら、
それは「集団」の利益を妨害することになるという事実を無視しているという訳です。

特に日本においては、社会性が重んじられ、個人より集団が尊重される文化があります。


ですが、本当の意味で自己実現を果たしている人は、
個人的目的と社会的目的が高いレベルで融合しているものです。

そしてその多くは、個人的目的からスタートしているものです。

自己実現は、ある面で目標追求行動であるために、
進歩に伴って再発見があり、目標の変化もありうるのです。

自己実現の過程は常に実験的で、変容していくものだと捉えておいて下さい。

そして、例え個人的な目標よりも社会的な目標を追及する場合にも、
その行動を選択しているのは個人だという事を覚えておいて下さい。


私たちが幸せで豊かにいきるためには、個人主義的な目的と社会的な目的の両方が関っています。

私たち一人一人が幸せに生き延びようとしながら、同時に他の人も支えようとしなければ、
真の意味での自己実現は果たすことができないでしょう。

そのためにも、まずは自分自身を見つめなおし、社会に対してどんな貢献ができるのか考えてみて下さい。



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