他者を無条件で受け入れる

あなたは、誤りをおかす可能性をもっています。時にはとんでもないことをしてしまう事もあります。

それは他の人もみんなそうです。
他の人は、しばしばあなたに対して、嫌な事、不愉快な事、不公平なことをします。

なぜでしょうか？

人は大抵自分の行動を「悪い」とは考えません。
あなたが理不尽な扱いを受けるのを「当然」だと思っています。
時に他者は、自分の誤りを認めながらも、その誤りをおかし続けます。

ここで、あなたの心の中に非合理な思い込みが生まれます。
「彼らは絶対にそのような行為をするべきではない！」と。

あなたが人の行動に不満を持つことはあなたの自由です。
他の人の行動がいやなら、好きなだけ嫌がって下さい。

ですが、彼らに親切な良い行動をとることを要求してはいけません。
また、彼らの嫌な行動を理由に、彼らの人格全体を非難しないことです。

彼らを人間として受け入れ、「罪」を忘れなくてもいいですから「罪人」を許してください。


怒りは自己満足をもたらすので、克服するのが非常に難しい感情です。
怒りによって、相手を非難し、低めることで、感情の上で相手のの上に立つことが出来るからです。

ですが、それはあなたの「弱み」の現われにすぎません。

怒りによって、独断的になり、抑制が効かなくなり、衝動的になります。
怒りによって、良くない判断をしたり、時間とエネルギーを無駄にし、友人や愛する人を失います。
怒りによって、過度のストレスや高血圧、消化器系疾患、心臓疾患などで健康を損なうこともあります。
怒りによって、効果的な問題対処や、計画立案、成功を目指すなどの建設的な欲求が妨害されます。

また、他の人を非難すると、相手の人は傷つき、あなたへの愛情や協力の気持ちが無くなります。
怒りのお返しをしようとし、あなたに反抗しようとします。


怒りをなくし、他者を無条件に受容することは、
あなたの人生を大きく向上させるような、深みのある心の変化を伴います。
あなたが、自分で自分の感情を創りだし、コントロールし、理解できるようになります。
そうして、あなたは人生の運転席に座ることができるのです。

どうか、他者を受け入れようと努力し、それを達成して下さい。
練習を繰り返すことで、自動的に行なう事ができるようになります。

するとあなたは、怒らずに考え、感じ、行動することが簡単になります。
あなたは明確に自分をコントロールできるようになります。
自分自身に平和をもたらし、思うようにならない世の中で、平静でいられるようになるのです。