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fromHEART代表
まこさんです。
ここでは、
ヒプノセラピスト・
ソーストレーナー・
心理カウンセラーのまこさんが、
日々の出来事や気づきについて書いていきます。どうぞよろしくお願いします。
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実は僕は、結構な歴史小説好きで、
特に日本史・中国史はそこそこ詳しかったりします。
ですので、たまに人から「一番好きな時代は?」と聞かれるのですが、
そういう時はいつも決まって「明治時代」と答えています。
現在は歴史ブームで、歴史好きの女性も多いそうですが、
そのほとんどが「戦国時代」「幕末」、中国史なら「三国志」のファンで、
あまり明治と答える人はいないと思います。
僕が明治時代が好きな理由。
一言で言えば、「少年の時代」だからでしょうか。
少年時代というのは、夢と希望にあふれています。
本気で望めば、何にでもなれるし、どこへでも行ける。
そんな可能性に満ちあふれた時期。
明治時代とは、日本という国が近代国家へと成長していくなかの「少年時代」なのではないかと思うわけです。
「末は博士か大臣か」
この頃に出来たこんな言葉も、時代のムードをよく表していると思います。
さて、この明治という時代を「少年の国」と評したのは、僕ではありません。
それは作家「司馬遼太郎」さんで、小説「坂の上の雲」の冒頭で述べていらっしゃいます。
この小説は、僕が明治という時代、そして日本という国が大好きになった、きっかけとなった小説です。
主人公は三人。軍人の秋山好古(よしふる)・真之(さねゆき)兄弟と俳人・正岡子規。
物語序盤で、主人公のひとり秋山真之は、学問をこころざし、故郷松山を離れ東京へ出るのですが、
自分が何をしたいのか分からずに迷います。
友人の正岡子規は、小説・俳句の世界で身をたてると決心し、兄・好古は陸軍で騎兵の育成に尽力している。
でも自分は何をすればいいか分からない。自分が進むべき道はなんなのか・・・。
迷って迷って、子規に押えきれない感情を吐露したりしながら、
真之はついに海軍へ進む決心をします・・・。
今も昔も、迷うことは一緒だなぁと感じるくだりです。
明治の頃に比べると、精神の成熟度は、現代の方がずっと遅いでしょう。
一説には、現代の精神的成人年齢は40歳だという人もいらっしゃいます。
だから、やりたいことを見つけるのに年齢なんて関係ない。
自分が何をやりたいか、自分が一生をかけて伝えたい事はなにか、好きなだけ迷えばいいんです。
一生懸命、ズタぼろになって、あがいてあがいて、
その中から小さな光るカケラをつかめばいいんですよ。
そうして掴んだ時の気持ちは、かけがえのない財産になるし、
道を進んでいくうちに出てくる様々な壁を乗り越える力になるはずです。
司馬先生が存命中には、決して映像化を許可しなかったと言われる伝説の名作、
ついに、今週11月29日(日)20:00より、NHKにて第一部が放送されます。
自分が何をやりたいか、何をすべきか分からない人。
自分の道を見つけて懸命にがんばっている人。
夢や希望をもって生きているすべての大人達。
そんな方たちに、ぜひ「坂の上の雲」を観ていただきたいと思います。
NHK「坂の上の雲」HP
http://www9.nhk.or.jp/sakanoue/